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『ポコラート全国公募展2011』搬入・展示作業 報告(2011.1.26 石田)

2011年1月26日(水)16:30~18:00 アーツ千代田3331の1階ギャラリーにて、入選作品の搬入・展示作業が行われました。
展示スタッフとの話し合いの中で、他の作品と調和できるブースに作品を展示することが決まり、水平器を使って、水平を割り出し、釘で固定していきました。
展示作業を終え、帰ろうとしたところ、柳くんはある作品の前で立ち止まり、しばらく動こうとしませんでした。今まで自分の作品以外には、あまり興味を示さなかった彼の口から「先生、これ、おもしろいよ!!」の言葉が聞かれ、驚きました。彼の心の中で、確実に何か衝撃が起きているのだと感じました。

●アーツ千代田3331のプロジェクトリーダー 滝沢達史さん のはなし●
 ポコラート全国公募展2011の入選作品は、全国の作品展で1位を取った作品の数々や、現在フランスで活躍中のアーティストの作品まであり、とてもレベルが高い。見ごたえがあるため、ぜひ会場まで足を運び、その感動を味わってもらいたい。今後とも次世代のアーティストと出会える場として発展していけたら、と願う。

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『ポコラート全国公募展2011』関連企画 ポコラートくるっとツアー参加報告(2011.2.1 石田)

2011年1月30日(日)13:00~14:30 アーツ千代田3331の施設見学ツアーが行われました。『ポコラート全国公募展2011』を中心に、専門スタッフが案内する中、柳くんは『電車シリーズ』の解説を依頼され、自分の言葉で説明できました。
ツアー参加者の中には「作家のコメントが聞けたのは、貴重だった」との感想を述べた人が多く、ポコラート担当者からは、「設営からツアーまで、作者とともに過ごせるのは充実した時間だと感じている。この企画へのやる気がますます沸き上がってきた。本当に感謝している」との声が聞かれました。
キャプションには『作品名』『作者名』『県名』のみが書かれ、先入観なく作品の良さが味わえるような工夫もされていました。

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『ポコラート全国公募展2011』関連企画 審査員によるトークショー参加報告(2011.2.7 石田)

2011年2月6日(日)17:30~19:00 審査員によるトークショーが行われました。3名の審査員~服部正(兵庫県立美術館学芸員)・保坂健二朗(東京国立近代美術館研究員)・中村政人(東京藝術大学准教授╱アーツ千代田3331総括ディレクター)~から、今回の251点の入選作品を選ぶにあたり、「物を作り出す動機が感じられる作品を選んだ」「複数応募されても、人(作者)ではなく、作品で選んだ」等の、選定基準の話がされました。そのあと、個々の作品について、時間の許す限り、コメントをいただきました。
柳くんの作品に関しては、「初めは、ペン画かと思った」「電車が好きな気持ちが伝わってくる作品だ」「電車の切り絵の余白の部分に、何か風景が感じられてよい」「切り取った電車と、切り取られた余白との両方に作者の意図が感じられるようだ」とのコメントをいただきました。
今回は、残念ながら、審査員賞や千代田区賞、オーディエンス賞(来場者の投票数上位1位)には選ばれませんでしたが、とても刺激的でレベルの高い作品展でしたので、本人も納得していました。トークショーの最中にはスライドに映し出された作品を眺めては、「僕、実はこの鯉の作品も気に入ってたんだよ。先生覚えてる?」と口に出す等、自分以外の作品にも関心を示していた柳くん。感性を磨くとてもいい機会に恵まれたと思います。

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